健康コラム

■「長寿の秘訣とは?」

長寿の秘訣は、ずばり「死なないこと」です。

この視点で考えてゆくと、何に気をつけて生きてゆけばよいかが見えてきます。
まずは日本人の死因をみてみましょう。

日本人の死因の1位は悪性新生物(癌)、2位と4位が脳血管障害・心疾患、3位は肺炎です。
肺炎の中には誤嚥性肺炎という脳梗塞などが原因で飲み込む力が落ちた結果おきる肺炎が多く含まれますので、2〜4位は「動脈硬化」の結果おきる病気がほとんどということになります。
これらの死因を排除できれば長寿につながります。

1位の癌に対しては、とにもかくにも早期発見を! 健診・人間ドックを受けましょう!
内科の定期通院では癌の検査はしないことが多いので、必ず受けてください。
また、喫煙している方は禁煙を!
食道癌や肺癌、喉頭癌などのリスクは喫煙です。喫煙は2〜4位の動脈硬化の原因にもなります。
禁煙なくして長寿なしです。

そしてこの2〜4位の動脈硬化の予防には、ずばり生活習慣病の継続治療(もしくは発症させない)です。 高血圧・高脂血症・糖尿病の治療には、塩分制限、食事制限(体重管理)、定期的な運動は理想です。
・・・が、やっぱり薬が必要なことも多いのです。
多くの薬は、単に値を改善させるだけではなく、長期に継続内服することで脳梗塞や心筋梗塞を予防して「健康に長生きする」効果が確認されています。

実際は長寿の秘訣はまだまだありますので、それらに関してはまたの機会にお話させていただきたいと思います。

山梨大学医学部第3内科(糖尿病・内分泌、腎臓内科) 一條 昌志


■「〜 食に関する話 〜」[「わたしのはなし」第9号]

健康な毎日を過ごすために!!
   〜 ほどよい食事を(食事内容も分量も) 〜

今日も一日元気で過ごそう!!って言ってますか?
そして「お腹すいたね・・・ご飯まだ?」って、一日3回言ってますか?
「食べる事は生きる事」でも、食べすぎたら一大事が待っているかもしれません。
そこで、今回は皆さまが健康で素敵に生きていける食事について書いてみます。
そう・・・階段を一段毎に上るように考えたら良いのです。
 一段目:食事を抜かないで!!
 二段目:主食(ご飯・パンなど)とおかずはほぼ同じ分量で!!
 三段目:食事について、特別に主治医の先生から指示されていることを注意する!!
炭水化物&糖質抜きなど、いろいろな情報が氾濫しているけれど・・・
昔からの食べ方で十分と思いませんか?
昔と違う事、それは「いろんなものが氾濫していること」 だから、分量だけでなくいろいろ摂りすぎが起こるのだと思います。
人には、その人なりに必要な食事摂取量があります。
「男性だから、2.500カロリーですよね!!」って尋ねられる事が多いのですが、そうではない事を少し知っていてください。
それは、社会状況の変化を反映しながら5年ごとに改定される「日本人の食事摂取基準」というものがあります。
現在は2015年版から、国民の健康の保持・増進・生活習慣病の予防のために参照するエネルギー及び栄養素の摂取量の基準が示されています。
また、生活習慣病の発症と重症化予防を重視した食事摂取基準にもなっています。(写真参照)
詳しい事がお知りになりたい方は、 お近くの管理栄養士にお尋ねください。

さて、本題に入りましょう。
ご飯を減らしすぎていませんか?
いつもご飯を食べているお茶碗におかずが全て入りきりますか?
これが出来たら健康な食生活はあなたのものです!!
カロリー計算て難しいよね・塩分もどれ位が適切なのか良くわからない!!
そんな時も大丈夫 これなら誰でも出来るから。
でも、今までの食習慣が「お腹いっぱい食べる」「私はグルメだから」そんな方には少し難しいかもしれません。
でも、あきらめないでください。時間はかかるかもしれないけれど、変えられない習慣は無いと思うから。ご飯とおかずは同じくらいの分量で!!
これを心のどこかにしまっておいて、必要な時思い出してくださいね。
少しでも実行できたら、生活習慣病予防・血糖値の良好なコントロール・血圧の安定等々、簡単に管理できるのではないでしょうか。

これが、ご飯を150gよそったお茶碗にきっちりおさまります。
エネルギーの計算は、本当に大変だと思いますので、まずこんな事から始めてみませんか?メニューは載せませんが、写真は2種類載せました。
詳細が必要な場合はお答えします。

山梨県栄養士会 管理栄養士 深澤 幸子


■「また 夏ですね!」[「わたしのはなし」第8号]

昨年に引き続き「水」についての情報を皆さまに・・・

ひとの(大人)の水分の割合知ってますか?
そう、約60%が水分で出来ているそうです。
半分以上が水分、何とみずみずしい私たちの体!!
でも、ずっとためている訳ではなく、ご承知の通り毎日汗や尿 などから失われていきます。
ダ・カ・ラ、きちんと補充することが「大切」なのです。

暑い夏 体に優しい水の飲み方って?
そうです・・・一度に一気飲みするよりも、コップ1杯くらいを こまめに一日7杯位飲むのがおすすめです。  (1日に摂取するペットボトル500mlで換算すると2本くらい)
でも、いろんな体の状況で“水分制限してくださいね”と言われている方は、これには当てはまりませんので主治医の先生 のご指導を受けて上手な水分補給を行ってください。

水分をとるgood timingは?
朝起きたとき・運動する時・お風呂に入る時(半身浴で長湯をするときも要注意ですよ)・夜寝る前・・汗かいたって意識できる時も、意識しない時も水分補給は「大切」って心に留めておいてください。

山梨県栄養士会 管理栄養士 深澤 幸子


■「風邪の予防できる食事の勧め」[「わたしのはなし」第7号]

栄養バランスの良い食事を!!
ウィルスに対する抵抗力や免疫力を高めるビタミン・ミネラルを十分に摂り、バランスの良い食事にしましょう。

あったかメニューで体を冷やさないように!!
鍋物・雑炊・おじや・うどん・スープなどは最適ですね。
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◎たんぱく質:基礎体力をつけ、抵抗力を高める。
      魚介類・肉・卵・大豆製品・乳製品など

◎ビタミンC:免疫力を高める
      イチゴ・ミカン・キウイフルーツ・ブロッコリー・ほうれん草・イモ類など

◎ビタミンA:のどや鼻などの粘膜を保護する
      ほうれん草・人参・かぼちゃなどの緑黄色野菜・ウナギ・チーズなど

◎亜鉛  :疲労回復、新陳代謝を活発にしたり、免疫機能を高める
      カキなどの魚介類、赤みの肉類、レバー、豆、ナッツ類・大豆製品など

山梨県栄養士会 管理栄養士 深澤 幸子


■「歯周病も生活習慣病?」[「わたしのはなし」第6号]

皆さまは、歯がなくなる原因をご存知ですか?
成人の41.8%は歯周病で歯をなくしています。では歯周病とはどんな病気でしょうか?
歯周病は、歯垢(プラーク)の中の歯周病細菌やその代謝産物の作用によって、歯を支えている歯周組織(歯肉、歯槽骨、歯根膜やセメント質)が破壊される病気です。自覚症状が現れにくいので放置されやすく、気付いた時はかなり進行していることが多く、進行するにしたがい、歯ぐきから膿が出たり、激しく痛んだり、歯がぐらぐらするようになったりして、最後には抜けてしまいます。

近年、歯周病はお口の中だけの病気ではなく全身疾患・特に生活習慣病に影響することが分かってきました。
生活習慣病とは食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等のよくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気のことを言いますが具体的には、糖尿病、肥満、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、痛風、癌、慢性気管支炎、アルコール性肝炎、歯周病などが含まれ日本人の3分の2近くが生活習慣病で亡くなっています。
なかでも糖尿病は多くの合併症(腎症、網膜症、神経障害、脳梗塞、脳卒中、心筋梗塞等)を起こし、また高血圧や高脂血症がある人が糖尿病になるとそれらの症状を悪化させるので、生活習慣病の代表的疾患と言えます。
糖尿病と歯周病では多くの類似点があります。

歯周病の悪化 → 糖尿病の悪化
歯周病を引き起こす細菌が歯周組織から血管に入り込むと、血液中にサイトカインと呼ばれる物質が放出されます。この物質には、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを妨げる作用があり、また歯周組織の炎症によって生じたタンパクは、ブドウ糖の代謝障害を起こします。それらの結果、糖尿病が悪化すると考えられています。

糖尿病の悪化 → 歯周病の悪化
糖尿病になると唾液の分泌不足により口の中が乾燥し歯周病菌が繁殖しやすくなる環境になります。また、高血糖によって起こる過剰な炎症反応などにより歯周組織(歯を支える組織)の破壊が継続的に起こります。なかでも血糖のコントロールがうまくいかないと、歯周病は急速に重症化すると言われています。
歯周病も糖尿病など生活習慣病と同様に健診が大事です。ぜひ「かかりつけの歯医者さん」で定期的に歯周疾患健診を受診するようにしてみてください。

山梨県歯科医師会 歯科医師 吉田 英二


■「塩分のお話」[「わたしのはなし」第5号]

12月から1月、年越し蕎麦・おせち・お雑煮!! 楽しい・美味しい・嬉しい季節ですね。 でも、ちょっと待って下さい。
美味しい物の誘惑には、何かが隠れている様な気がするのは私だけでしょうか? そんな思いから、今回は「塩分」のお話をしてみたいと思いました。

この度、山梨県は不名誉な事に「塩分摂取量日本一」
今これを読んでくださっている皆さま、心当たりはありませんか? 少し、思い起こしてください。 お寿司屋さんの湯のみ 大きいですよね・・どうしてでしょう?
お寿司の塩分考えた事がありますか?
握りの上一人前で、塩分は4g位と言われています。さてさて、塩分4gはどの位か想像してみてください。塩として考えると小匙4/5です。驚きますでしょう!!

お寿司屋さんの湯のみは、ほとんど大きいと思います。 食べながらお茶沢山飲みませんか?
原因は、塩分が多くのどが渇くからです。 ネタは勿論、寿司酢はご飯がつやつやする位、お砂糖やみりんが入ります。 それによりお塩の多さが隠されてしまうのです!
一度で良いです、習慣的につけるお醤油をつけないで、お寿司を召し上がってみませんか?ネタも活きると思います。

年越し蕎麦も、塩分注意報発令です!美味しいお蕎麦は、そば湯も最高・・ 全部飲んでしまったら塩分6gの世界突入! 気をつけて、少しずつそば猪口に移しましょう。

伝統的なおせち料理は? 伊達巻・昆布巻き・きんぴら・ごまめ等など塩分の塊ですね。 これも上手に塩分節約して美味しく食べましょう。
昆布巻き・きんぴらは調味料を入れても、素材の色がわかるような薄さで、時間をかけて煮詰めましょう。周りに味を集中させるのも一つの方法だと思います。
塩分1g控える事は、血圧を下げる事に通ずると信じて少し試してみませんか?

山梨赤十字病院 深澤幸子

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